特定非営利活動法人福島ライフエイド(NPO法人ふくしまらいふえいど)は3.11を原因とする県外生活者、そして地域住民のニーズに応える復興支援活動を行う団体です。















 放射線の影響を懸念して子どもたちを外で遊ばせることを控えるケースが多く見られます。そのようななか、市民団体“福島の子どもの外遊び支援ネットワーク”を立ち上げ猪苗代町を拠点に、安全な外遊びを支援する活動を続ける橋口直幸さんにお話をお伺いしました。

関わり続けるからこそわかること
 私の活動理念は「子どもたちを元気に遊ばせたい。」そのことに集約されると思います。震災前から子どもたちが自然を体験するためのサポートをしておりましたが、震災後は放射能の影響で外遊びできない子どもに、日帰りの遊びの支援をするために、“福島の子どもの外遊び支援ネットワーク”を立ち上げました。就学前の子どもを対象に、これまで1,000人以上の子どもたちが、私たちが企画したプログラムで元気に外で遊んでいます。
 こうして第一線で子どもたちと関わるからこそ分かることがあります。先ずはこういったプログラムに参加することは、子どもよりも親の意識に左右されてしまうということです。子を心配しない親はいないでしょうが、例えば親が仕事等で多忙であったりするとどうしても参加することが叶わなくなってしまいます。その子が線量の高い敷地の保育園等に通園している場合は外で遊ぶ機会がほとんどないことになってしまいます。そういった子どもたちの毎日の我慢がストレスとなって体調に影響してしまうのは言うまでもありません。また保養プログラムに参加する場合であっても、長時間のバスでの移動に耐えられない2歳以下の子どもたちはお留守番させられるといったことも実際にあったケースです。

私たちにできること
 こうした課題を解決するために私たちが力を入れているのは、季節ごとに一回の保養プログラムではなく、もっと日常使いできる遊び場の創出です。それはやはりバスの送迎付きで乗車時間が30分前後であるのが望ましく、そうすると福島市ならば市営や県営の体育館でも良いかもしれません。子どもは遊びの天才ですから、大きな遊具ではなくてボールやマット等の必要最低限の物さえ揃えれば元気に遊びます。
 そしてどこがどこまで困っているのか、地域のニーズをよりきめ細やかに掘り起こしをするのも私たちの役割であると考えています。特に児童の少ない無認可保育園は行政からの支援が行き届いていない。支援の輪からこぼれ落ちているように思います。そういった部分を私たちNPOが中間支援として手を差し伸べることができるかどうかが、福島の子どもたちの元気、ひいては福島の復興に繋がると確信しています。
 今回宮城県出身の漫画家である大友克洋さんの原画展による東北支援の寄付金を運用して、長期的な活動を継続する体制が整いました。子どもたちに楽しみを提供し続けることで、未来へ目を向けることの一助になればと考えています。


■プロフィール
橋口 直幸(はしぐち・なおゆき)
自然観察指導員/CONEリーダー/ふくしま認定ツーリズムガイド/環境省認定環境カウンセラー
昭和34年生まれ。千葉市出身。アウトドア雑誌のフリーランス記者をきっかけに、平成6年、猪苗代町に移住。平成12年秋に、プロのネイチャーガイドとして自然学校をスタート。平成21年7月にNPO法人こどもの森ネットワークを設立。

NPO法人こどもの森ネットワーク
■住所:福島県耶麻郡猪苗代町長田東中丸3449−31
■Tel:0242-72-1181 FAX : 0242-72-1182
■E-mail:info@fr-land.com
■URL:http://www.sotoasobi.info/


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